事故車は危険!?修復歴ありの中古車を買うリスクとメリット
車を安く買いたいと考えると、修復歴がある事故車も選択肢に入れるのではないのでしょうか?
でも、「事故車」と聞くとあまりいいイメージが湧きませんよね…!
一般的に広まっているイメージは、
「事故車=危険」
であるため、なんだか不安になり、なかなか購入に踏み切れませんよね!
そこで、車を安く購入したいけど事故車はどうなのかといった疑問に対し、
- 事故車が危険だと言われる理由
- 事故車のメリット・デメリット
- 事故車を購入したら考えられるケース
- 問題ない車を見分ける方法
といった内容や、
- 安く買うには事故車以外にも選択肢がある
といったことをご紹介しますので、事故車の購入を考えている人は、この記事を一読して検討してみてください!
事故車が危険だと言われる理由
まず、危険な車を定義するなら、
- 自由にコントロールできない
- 万が一の安全性が保証されない
となりますよね。
そこに事故車の特徴をあげてみると、次のことが考えられます。
- 一度事故を起こした車の強度は回復しない
- 突然壊れてコントロールを失う危険性
- どこかが歪んでまっすぐ走らない
これを危険の定義に当てはめると、確かに事故車は危険とも考えられますよね。
事故車は危険と言われる理由を、さらに詳しく見ていきましょう。
車の強度は100%回復しない
車のボディは、事故が起きたときにわざとクシャッと潰れ、ショックを吸収するようにできています。
金属は一度変形すると元に戻しても、再び同じ強度にならない性質があります。
また、衝撃が大きいと潰れたときに金属が引っ張られるため、見えない部分で裂けて(クラックと呼ばれます)しまうことがあります。
そのため、修理することで、見た目上はもとに戻したつもりでも、同じような強度を保つことができていません。
この状態で再びボディが衝撃を受けると、その部分が大きく壊れるため、大変危険な状態に。
なので、事故車は強度が落ちていると考えておいたほうがいいでしょう。
突然の故障が事故の原因に
事故車は予期せぬ部分がダメージを受けている可能性があり、走行中に突然故障する可能性もあります。
例えば、事故の衝撃でエンジンに点火させる配線にダメージがあり、走行中に配線が断線し、突然エンジンが止まったとします。
その状態だと、
「慌ててハンドルを切ったところに歩行者がいた」
「急に減速して後続車に追突される」
なんてこともありえます。
「事故車は故障するリスクがある」のは既に知られていますが、走行中に突然故障すると、周りを巻き込む事故を起こしてしまうことが本当の怖いところですね。
まっすぐ走らない車もある
事故を起こした部分が足回りなどの場合、サスペンションやタイヤの角度が変わっている可能性があるため、まっすぐ走らない車もあります。
また、一般道など低速で走る分には問題ありませんが、高速道路などスピードが乗ってくると途端にハンドルが振れたり、どちらかに寄ってしまうなんてこともありえます。
事故車を購入するメリット
事故車の危険な理由を見てみると、車という決して安くない買い物に、わざわざお金を払いたくない人もいるでしょう。
でも、中古車販売店には事故車を販売しているところも存在します。
店頭に並べているということは、お店も売れると見込んでいるからとなりますよね。
ということは、当然買う人がいます。
では、なぜ危険だと言われる事故車を購入するのでしょうか?
それは、事故車にはたった一つずば抜けて高いメリットがあるからです!
相場より安いが唯一のメリット
事故車を買う一番のメリットは通常の中古車の相場と比べて安く買えることでしょう。
事故車は基本的に「事故歴無し」の車に比べ、修復の大きさに関係なく安く売られます。
そのため、欲しい車の値段が高く、どうしても予算内に手に入らないと思えば、事故車も選択肢に入れれば手に入れられる可能性が高くなります。
また、中には、
「曲がるときに少しこすった程度の傷だったが、フレーム部分の損傷のため、事故車とされてしまった」
などといった、走行に全く影響がない車も安く売られている可能性もあります。
掘り出し物が眠っている感じですね!
もし、あなたが事故車を購入したら考えられる5つのケース
事故の程度が違っても、ボディのフレーム部分を修理した時点で「事故車」とされますので、正面衝突して大破した車でも、少しぶつけた程度の車でも全て同じように扱われます。
そうなると当然、当たり外れが出てきます。
もし事故車を購入すると、どのようなことが起こるのでしょうか?
考えられる5つのケースを詳しくご紹介します。
ケース1 全く問題なく走る
事故車であっても、ボディや部品にほとんどダメージが無い車は事故歴が無い車と同じように問題なく走るでしょう。
また、ダメージがある車でも、しっかりした修理業者であれば、修理した部分の細かい調整や修正もきっちりしてくれるため、問題なく乗ることができます。
運転してみて何も問題なければ、購入した事故車は当たりとも言えますね!
ケース2 まっすぐ走らない
ハンドル周りやサスペンション、タイヤといった走行に関わる部分がダメージを受けている事故車はまっすぐ走らないこともあります。
また、フレーム部分の修正をした車も、しばらくは問題無く走っていましたが、気付いたらハンドルが取られ、まっすぐ走らないなんてことも。
このような症状は修理した時に発見しづらい特徴があります。
例えば、低速走行では問題なくても、スピードを出したときにまっすぐ走らないこともあるため、業者も修理後の確認時に気付かない可能性があります。
ケース3 突然故障する
事故を起こすとボディだけでなく、様々な部品もダメージを受けていますので、突然故障する可能性もあります。
例えば、事故でブレーキの油圧ホースを損傷したまま気付かず、他の部分を修理したとしましょう。
そして、そのまま走行していると、やがてブレーキフルードが抜け切ってしまい、最悪ブレーキが効かなくなるなんてことも考えられます。
ケース4 変な音がする
事故でボディが歪むと、ボディだけではなく、取り付けられている部品の位置もズレるため、部品同士が接触したり、ドアやボンネットといった蓋物がフレームに接触し変な音がすることもあります。
音の大きさによっては気にならない人もいると思いますが、そのまま放っておくと故障するリスクがあります。
なぜなら、常に接触していることで、だんだんとその部分が削れて部品を損傷してしまう危険性があるから。
例えば、エンジンに金属部品が接触することで、どんどんエンジンの側面を削っていき、中のオイルが漏れて最悪の場合エンジンが故障してしまします。
また、配線をまとめている部品に接触していると、徐々に配線を断線し、急に車が動かなくなる恐れもあります。
運転中に起きると重大な事故につながりますよね。
ケース5 事故した時に大破する
ボディは金属でできており、事故で一度曲がったものを修正しても、その部分は強度が弱くなっています。
そのため、その部分を丸ごと交換しない限り本来の強度を保つことができないため、修正しただけの車だと、再び同じ部分を事故すると大破する危険性があります。
これではドライバーを守ることができませんので、事故車は安全性が低いとも考えられますね。
問題無い可能性が高い事故車を見分けるたった1つのポイント
事故車は当たり外れがあることは事実ですが、どうすれが問題無い事故車を見分けることができるのでしょうか?
結局は事故の大きさがわからなければ、その車がどれくらいダメージを受けているのか検討つきませんよね。
フレームを確認し、修理した場所から確認する方法もありますが、プロの修理屋さんが直した後から車のダメージを見極めることなんて、よほどの目利きでないと難しいでしょう。
そのため、一番簡単に確認する方法を事項でご紹介します。
どの程度の事故だったのかを聞く
一番簡単で確実な方法が、その車はどの程度の事故だったのかを直接聞いてしまうことです。
しっかりしている販売店であれば事故車を仕入れる時に、「どこ」が「どれくらい」損傷し、「どのように直したのか」といった詳細情報もきちんと把握しているため、お店の営業マンに聞くと、その情報を教えてくれます。
また、その車を店頭に並べるときも詳細情報を明示していることもありますので、そこから把握することもできます。
反対に、詳細まで答えてくれないお店であれば、信頼できるお店ではないため、そこで車を購入するのはやめておきましょう。
相場より安い中古車に考えられる事故車以外の5つの理由
車を相場よりも安く買うには事故車以外にも方法がありますのでご紹介します。
不具合がある
もともと不具合がある車を格安で販売するお店も存在します。
例えば、ミッションの入りが悪い状態や、エンジンのアイドリングが安定しないなどといった、修理しなくても走行できますが、調子が悪い車は値段を下げて販売することもあります。
お得に購入できる可能性はありますが、購入後に故障する可能性がないわけではありませんので、購入時に不具合箇所の症状をきちんと把握しておく必要があります。
水没している
水没車とは、「室内のフロア以上に浸水した車」や、「浸水の痕跡が数カ所確認できる車」のことを言います。
さすがに天井まで水没していた車となると、カビや細菌が繁殖している可能性があったり、激しい車の劣化や電気系のトラブルの可能性が大きいため、購入するのは避けたいところです。
しかし、フロア程度の水没車であればまだまだ現役で活躍できるでしょう。
水没車の需要は極端に小さいため、値段が大幅に下げられて販売されていることが多いため、予想より安く買うことができることが多くなっています。
長く売れ残っている
中古車は野菜や魚と同じ「鮮度」が肝心です。
なぜなら、中古車販売店はお店に車を展示した段階が一番価格が高くなるからです。
反対に、売れないといつまでたってもお店の利益にならず、その車はただ場所を取るだけになるため、いつまでも新しい車を置いておくことができません。
そのため、いつまでも売れ残っている車はさっさと手放して、売れる車をお店に置いておく方がお店の利益のためになりますので、値段はどんどん下げられる方向に。
長く売れ残っている車ほど買い時とも言えるでしょう。
内装外装の見た目が悪い
ゴリゴリにカスタムされた車や内装の好みが分かれそうな車は需要が多くないため、安く売られることが多いようです。
ただし、カスタムされた車は前オーナーはその車に愛着を持っていることも多いため、メンテナンスがしっかり行き届いていることも多いため、決して、
「カスタムされている=粗雑な車」
ではありませんので、見た目にこだわりがあまり無い人は選択肢に入れてもいいでしょう。
人気の無い色、グレードである
新車で人気のない色やグレードの車は、中古車も同様に人気がありません。
そのため、販売する側は早く売ってしまいたいため、値段を下げて販売するため、欲しい車種でも人気がない色やグレードを狙うと、予算よりも安く購入することができるでしょう。
安く車を買いたい!をリスク無く叶える具体的な5つの方法
事故車を選択肢にしている人は、車を少しでも安く買いたいと考えている人ではないでしょうか?
確かに、同じ車でも事故車だと圧倒的に安く買うことができるでしょう。
しかし、事故車は購入後にたくさんのリスクもあり、後の修理代の方が高くついたり、走行中にいきなりトラブルに見舞われて事故を起こすなんてことも十分に考えられます。
そのため、事故車を購入する以外に、リスクが無く車を買う方法をご紹介します。
相場の安い車種を買う
もともと人気がない車種を選択し、安く買う方法があります。
程度も良好で安く買うことができますが、相場が安いということは、売るときも安くなることは覚えておきましょうね。
乗り潰すつもりで購入するのがオススメです。
今乗ってる車を高く売る
程度の良い車は当然それ相応の値段がつきますので、少しでも良い車を買うには、ある程度の予算は確保しなければいけません。
そのため、今乗っている車を高く売って購入資金を少しでも捻出することも一つの方法となります。
車を売る時は買取査定時に値段交渉することが大切ですが、コツとして、複数の業者から見積もりをとってもらい、その中で一番査定額が高いところを選んで売る方法があります。
また、ネットの一括査定などで見積もりを取ってもらった価格を参考にし、直接お店に交渉しにいくのも良いでしょう。
相場が下がるのを待つ
すぐに車が必要ではない時はその車の相場が下がるまで待って購入する方法もあります。
欲しい車がモデルチェンジをしたり、新型が出た時は、従来のモデルの相場が一気に下がりますので、そのタイミングを見計らって購入するのも一つの方法です。
また、1年の中でも「決算期」や「乗り換え時期」が過ぎて需要が落ちた「安くなる時期」が存在します。
一般的には入社・入学シーズンがおさまった4月中旬~5月は車の相場が下がる傾向があるようです。
友人などのツテで購入する
友人などの知り合いから購入すると、手数料が必要でなかったり、「知り合い価格」といって思わぬ安価で譲ってくれることもあるでしょう。
しかし、個人売買になるため、購入後にトラブルが起こった時など保証がありませんので、修理費用などはすべて自己負担になります。
また、名義変更や車庫証明などの事務手続きも自分達で行わなければいけませんので、人によっては面倒と感じることも。
走行距離が多いが、整備されている車を買う
中古車の相場は大きく次の3つで決まります。
- 需要
- 走行距離
- 年式
でほとんどが決まります。
年式が古いと、経年劣化による故障のリスクがありますが、比較的新しい車で走行距離が多い車は安く購入できるうえ、お得な車である可能性もあります。
なぜなら、車の寿命は10万キロと言われていますが、実際のところ、定期的にオイル交換がされていたり、10万キロに1回タイミングベルトが交換されていたり、きちんと整備されている車であれば30万キロくらいは問題なく走るからです。
では整備されている車かどうか見分けるには、どうすれば良いでしょうか?
ほとんどの車には車検証と一緒に「点検整備記録」が備え付けられています。
車の点検や整備がされると、ここに全て記入されるため、定期的にメンテナンスされた車かどうか確認してみましょう。
事故車が安い理由は相応にリスクが高いから
事故車の値段が安いことは大きな魅力ですが、「安い」には必ずそれ相応の理由があります。
事故車が安いのはその分故障するリスクが高いからでもあります。
そのため、事故車を購入する時はリスクを考え、それでも大丈夫と判断してから購入するようにしましょう。
また、事故車を選ぶ以外にも、リスクを避けて安く購入する方法もありますので、欲しい車が見つからなくても、今回ご紹介した安く買う方法を参考に諦めず探してみましょう!
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