車の寿命は走行距離?年数?どちらが原因で故障してしまうのか?
車の寿命は走行距離なのか?それとも、年数なのか?って気になりますよね。
結論から言うと、車の寿命は年数・走行距離両方が原因になります。
どちらか片方、というわけで無く両方が原因になりえるんですね。
その理由を説明します。
年数が原因の場合と走行距離が原因の場合
年数で寿命になる場合
車は機械なので、長く使用していると色々なところにガタが来ます。
特に、年数の経過が理由でダメになってしまうのは
- ゴムパーツ類の劣化
- ボディの劣化
- ベルト類の劣化
- ホースの劣化
といった、消耗品類です。
樹脂製のパーツはどうしても年数が経過すると破れたり割れてしまったりします。
また、ボディなどの金属パーツもサビや金属疲労による経たりなどが起きてしまいます。
たとえ保管状態が良くてもいつかは時間の経過でダメになってしまいます。
普段、車を日常の足として使っているならなおさらですね。
さらに、年数が経つと車の問題より修理に問題が出てきます。
修理部品の供給停止
年式が古いと修理部品供給がなくなります
車のパーツはそのモデルの販売終了後10年ほどはまだメーカーもパーツ供給をしてくれるので問題なく修理してくれますが、15年・20年となると供給が停止した上に在庫も無くなってくるのでいよいよ修理が出来なくなってきます。
修理不能になるか、修理が高額で廃車にする
修理部品の供給が止まると修理がそもそも出来ないか、修理になってもパーツを製作しないといけなかったり、受注しないといけなかったりと何かとお金と時間がかかります。
なら、いっそ事車を買い替えよう!という事で廃車にする人が多いようです。
走行距離で寿命になる場合
車も機械なので長く使うと壊れます。
使用年数が短くても、長距離運転が多いと走行距離が多くなってしまって摩擦や熱にさらされているパーツが
故障してしまいます。
主に走行距離が多い事で故障してしまうのは
- ミッション
- エンジン
といった重要な部品です。
エンジンやミッションは走行中常に熱・摩擦にさらされているので走れば走るほど負荷がかかり、消耗してしまうので走行距離が多いと不調になります。
エンジンやミッションは重要なパーツで修理・オーバーホールとなると30万以上のコストがかかるので廃車にしてしまう人が多いです。
修理代が高額になるので廃車にする場合が多いです。
年数・走行距離で廃車になる例
年数で寿命を迎えて廃車になる例
佐賀県在住のサトウさんの例
国産メーカーの車で15年乗った車(販売終了から20年近くが経過)のラジエータホースが破れたので、ディーラーへ修理を依頼した。
見積もりの結果、ラジエーターホースのパーツが供給停止していて、在庫がないので修理が出来ないといわれた
この場合、取れる選択肢は
- 中古パーツを探す
- 代替できるパーツを探す
- パーツを製作してもらう
- 廃車にする
主にこの4つです
サトウさんは今後の事も考えると修理がだんだんと難しくなるので、廃車にする事にたそうです。
もし、どうしても廃車にしたくない場合は修理する方法はある
サトウさんのようなケースで、純正部品が製造されていなくても修理する方法はあります。
ですが、
- コストが高い
- 時間がかかる
- 今後どんどん難しくなっていく
- 故障頻度も上がる
という事で、よほどその車に愛が無いと大変です。
参考記事 販売終了した車は何年間修理部品が供給されるのか?
走行距離で寿命を迎えて廃車になる例
岡山県在住のシミズさんのケース
新車で購入して7年乗った車の走行距離が15万kmを超えた。車検の時にミッションの調子があまり良くない事を伝えて、点検を受けたところミッションオーバーホールを勧められて費用は30万だった。修理費用が高額になるので、乗り換える事にした。
ATの寿命は15万km~20万kmと言われています。走行中にミッションが壊れると危険なので、寿命が近くなるとオーバーホールが必要になりますが、かなりコストが高いです。
寿命は年式・走行距離どちらからも来る
車の寿命の長さは
- 使用環境
- 保管場所
- メンテナンス
- 車種
etc・・・・
といった状況によってもかなり変わってきますが、一般的には20年・20万kmぐらいが寿命ですね。
使い方によってはもっと短くなりますし、メンテナンスをマメにしてエンジン・ミッションのオーバーホールなどお金をかけてすればもっと長持ちします。
走行距離が多くても寿命は来るし、古くなっても寿命は来ます。
ちなみに、MT車の方がミッションの交換費用が安く寿命も長いです。
維持費を押さえて長く乗りたい時はMT車を選ぶというのもオススメですよ!
形あるモノは壊れる
と言いますから仕方ないですね。
車の寿命は、年数・走行距離どちらも関係があります。
長く車に乗りたいなら、
お金を惜しまずメンテナンス・修理をする
コレに尽きます。
日ごろお金を掛けてメンテナンスをしていればその分車は応えてくれますよ。
メンテナンス費用を抑えるには、タイミングチェーンの車が狙い目
タイミングチェーンというものを知っていますか?
タイミングチェーンはエンジンのパーツの一部で、タイミングベルトの代わりに装着されるパーツです。
タイミングベルトとの最大の違いは寿命の長さで、タイミングチェーンはタイミングベルトの3倍以上の寿命があります。
およそ、30万kmまでは交換不要で乗り続ける事が出来るので無交換でかなり長い間乗り続ける事がでできます。
タイミングベルトの交換費用は10万程度10万kmごとにかかる事を考えるとかなり経済的です。
最近ではタイミングチェーンの性能が良くなり、音がうるさいといったデメリットはほぼ解消していて採用されているエンジンもかなり多くなりました。